学生研究員募集案内

ご案内

私たち病理医は、業務の1つとして病気の診断、すなわち確定診断(最終診断)を行っています。患者に接する事はありませんが、臨床科の先生から診断内容、治療方針などについて相談を受けることが頻繁にあります。臨床病理カンファレンスにも参加し、患者情報を共有するとともに治療方針に関わる内容について意見を述べる機会も多くあります。このようなことから、病理医は「Doctor of doctors」と呼ばれています。

実験病態病理学教室では、名市大病院内で行われている臨床病理カンファレンスに参加してみたい、腫瘍の診断を行ってみたい、あるいは癌関連の研究を行ってみたいという学生諸君を学生研究員として募集しています。医学書を読んでいるだけでは理解できない実践的な病理の世界が体験でき、疾病の成り立ち、診断、治療の過程がよく理解できるようになります。少しでも病理に興味のある学生さんは気軽に立ち寄ってください。

先輩の声〜MD-PhDコースのご紹介〜

MD-PhDコースは、大学院生としての『ホップ・ステップ・ジャンプ』のホップがうまくとれることができ、大学院を入学する際にスムーズに実験を開始できます。MD-PhD後期コース修了(平成27年度)加藤 寛之

私がMD-PhDコースに入ったきっかけは医学部3年生の基礎配属で、当研究室を希望し、半年間臨床病理を勉強させて頂きました。基礎配属終了時に、臨床病理だけでなく実験病理も学びたいと考え、さらには当時1期生として半ばミーハー的に飛びついた所もありました。
 しかし、実際に学生の間に研究を始めることで分かった本コースの良さがあります。急に研究という世界に飛び込むと右も左も分からないため、言われるがままの研究に陥り易いですが、本コースでの前半3年間は一つ一つの実験手技や考え方を”学生”という強みを活かし先生方に優しく教授して頂くことができ、大学院生としての『ホップ•ステップ•ジャンプ』のホップがうまくとれることができ、大学院を入学する際にスムーズに実験を開始できることが分かりました。
 また病理科は臨床医と基礎研究医の考え方の両輪が必要とされる科です。そういった意味でも、本コースは学生の間に研究に片足を入れ、臨床研修医時代にもう片方の足を入れることで早い段階から両輪を手に入れられる事ができます。
 学生の間に、バイトや部活などを通して人生を豊かにすることも医師として大切ですが、物足りなさを感じた方は研究というよりダイレクトで刺激的な経験を一緒に楽しんでみませんか。
(平成25年当時にコメント頂いたものです)