【開催日:2025年9月12日〜13日】
令和7年9月12日・13日の2日間にわたり、「第32回日本がん予防学会」と「第48回日本がん疫学・分子疫学研究会」の合同学術集会を「がん予防学術集会2025名古屋」と題し、名古屋市立大学桜山キャンパスにて開催しました。大会テーマは「環境と遺伝の融合で切り拓くがん疫学・予防研究」とし、日本がん予防学会から高橋智教授、日本がん疫学・分子疫学研究会から東京大学大学院大学新領域創成科学研究科の松田浩一教授が大会長を務めました。
プログラムでは、若手研究者や学生の参画を促す教育セミナーのほか、「がん対策に資するエビデンス構築に向けて」「動物モデルから得られた貴重な知見」、そして大会テーマを冠した合同シンポジウムなど3つの特色あるシンポジウムを実施しました。教育研修講演では、植松智先生(大阪公立大学)より疾患における腸内細菌叢機能の解析について、康永秀生先生(東京大学)より医療ビッグデータを活用した臨床研究についてご講演いただきました。さらに基調講演では、牛島俊和先生(星薬科大学)から、未病状態におけるDNA異常を指標としたがん予防研究に関するご講演を賜りました。
大会2日目終了後には、がん予防エキスパート制度に基づく認定セミナーを開催し、研究と実践を繋ぐ場を提供しました。2日間を通じて150名ほどの研究者が参加され、盛会裡に終了しました。