キャリア形成について

病理学は、正常と病変を形態変化で捉えるがくもんであり、病理診断による臨床医学への貢献、およびその能力を研究発案に生かすことができる点に魅力ややりがいを感じています。女性の立場から見ても家庭と両立しながら、第一線で仕事を続けられる環境にあると思います。准教授  内木 綾

研究者を志すきっかけは学部3年次に訪れました。基礎配属で当研究室にお世話になることになり、初めは基礎研究や病理学の面白さに魅かれ、次第にそれらが医学においていかに重要な礎であることが認識されました。特に細胞ががん化するメカニズムと形態変化との関係に興味を持ち、配属期間終了後も研究を継続する機会を与えて頂き、卒業を迎える頃には自ずと病理学を専攻することを決めていました。
臨床研修終了後は、大学院生として研究に従事する一方、病理医として日常診断や病理解剖のトレーニングの日々を過ごしました。両者を研鑽することは決して簡単なことではありませんでしたが、研究室では外科病理学に対する指導体制も整っており、無事に学位や各種専門医の資格を取得することができました。
病理学は、正常と病変を形態変化で捉える学問であり、病理診断による臨床医学への貢献、およびその能力を研究発案に生かすことができる点に魅力ややりがいを感じています。術中診断や病理解剖などを除いては、ある程度仕事の時間配分を調整でき、女性の立場から見ても家庭と両立しながら、第一線で仕事を続けられる環境にあると思います。病理学を学んでみたいと思う方、研究に興味がある方は一度研究室に足を運んでみませんか。